もう一度、音楽を選んだというお話(VR音楽活動のススメ 2020/12/15)

みなさん、こんにちは

夜桜りーのんと申します。

NamelessEchoというVR音楽ユニットで活動しています。

リアルでも活動されている、永塚優衣さん(なゆさん)がボーカル、僕、りーのんが楽曲を担当をしています。NamelessEchoは活動の場をVRをメインとしているのでバーチャルですが、半分リアルなので、VRミュージックアーティストとして音楽を作っています。(Vtuberとはちょっと違う)

2020/7/7 結成、8/31に盛夏音祭 DAY2 で初演奏、10/21に1st singleをリリース。

最近はSpotlight Talksのイベント出演や定期演奏会でソロ弾き語りをさせて頂いたり、現在も新曲作りを進めています。


本記事はmemexさん主催のVR音楽活動のススメ Advent Calendar 2020 の12/15に寄稿させて頂いたものになります。ぜひ、他の方々のVR音楽への思いも読んでみてください!


さて、結成から5か月。memex、AMOKA、たくさんの偉大なる大先輩の背中を見ながら、怒涛の日々を過ごしてきました。

未だにTopazchatの接続もおぼつかない始めたばかりの新人にはやる事がたくさんありすぎて…正直なところ

頼むから才能のあるやつ増えてくれるな。こっちが埋もれるでしょうが…

という心配と不安をよそに、次々と現れる強いVRC音楽勢に動揺を隠せない日々を過ごしながら、のびのびとVR生活を送っています。

そんな中、VRで音楽に関わる人達のそれぞれの思いがアドベントカレンダーになると言う事で、こんなにも素敵な事はないと勇気を出して挑戦させて頂く事にしました

VR音楽の歴史が語れたり、トップアーティストと旧知の仲だったりするわけではないですが、VRをしている人達のなかにこんなケースもあるんだなと、読んで頂けたら幸いです。


【僕とVR音楽】

…そもそも。

「音楽なんて二度とやるか、上手い人にお金払ってやってもらうもんだ」

つい最近まで割り切って生きてきました。

そう「VRchat」に出会うまでは

もともとはVket4を目当てにVRchatをはじめたVR一般市民です。

チュートリアルワールドでの初心者案内をうまくしてもらう事ができずに4回もチャレンジしたり、Quest向け集会にいったり、仲良くさせて貰っているメンバーと朝まで遊んだり、新しいワールドができたら一目散に遊びにいったり。

首までVRに浸かった最中で始めて音楽に触れたのは「MONDAY RELIFE」というDJイベントでした。

月曜救済と謳ったイベントには週頭にも関わらず50人近い人が集まり、各々の楽しみかたで音楽に浸っていました。

この時点でDJに興味を惹かれ刺激を受けていた矢先に「Raiti`sFireWorks!!」と「解釈不一致」のワールドに出合います。

この2つにトドメを刺され「VRはとんでもない世界だ」そう実感したのと同時に、

ものすごく強い「憧れ」「嫉妬」を感じ

自分も何かできる事はないだろうか、と考えるようになりました。


【もうやらないと決めた音楽】

突然ですが、ほんの少しだけ昔話をします。

僕がDTMというものに出会い、中古のVAIOノートを必死の思いで手に入れて、初めてインストールしたDAWはYAMHAのSOL2というソフトでした。

自分一人でつくる音楽はとても楽しかった。

でも、歌もギターも打ち込みも思うようにいかず、ただただ時間ばかり無駄になる日々。事情により色々と大事なところをすっ飛ばしますが、結局、DTMのおかげで覚えたPCで別の業界へ進み、表舞台に立つことを諦めました。

友人のライブを見に行く事はあっても「ステージに立つことはもうない」と心に決め、自分の音楽人生はこのまま終わりを迎えるのだと思っていました

….ところが巡りめぐって、時間は経ち、インターネットが100倍早くなった未来

VRという世界を正直なめてました

ここは時間と勇気があれば(あとVRの為の最低限の機材とある程度のネット回線を手に入れるお金)経歴も年齢も性別だって関係なく、何のしがらみもなく、純粋に楽しむこと、チャレンジする事ができる世界が既に出来上がっていました

アイドルグループもホストクラブもラジオ体操もVR睡眠も(その他たくさん…)すでに色々な文化がすでに存在していて

そんな時にある一つのツイートを目にします。


【盛夏音祭’20 DAY2】

盛夏音祭’20 DAY2の出演者公募がすでに始まっていました。盛夏音祭’20はそれまでVRC音楽を作り上げてきた先人達の全力と言うべきVRフェスといっても過言ではありません。

「”よく分からないけど” これはスゴイかもしれない」

ちょうどコロナの影響で色々なことが白紙になったりした時期だったこともあり、幸先のみえない情勢よりも自分の直感を信じてみることにします。

もし誰かが歌ってくれるならと、ライブ経験のあるなゆさんに声をかけ、本人には内緒でデモテープを送り、そして同時にオリジナル曲の制作をはじめます。

見切り発車はよかったものの…曲の完成もギリギリで、なゆさんには、ほぼ1週間で2曲分のメロディーと歌詞を覚えてもらう事態に(苦笑)JOINについては出番2時間前に完成しました

何もかもが初めてで正直当日の事はあんまり覚えてなく、ただステージに立ったというだけ。それでも”ここでもっとやりたい”と実感を得るには十分でした。

たまたまだったのかもしれないけど、選考して頂いた山田の兄貴、会場SLTでお世話になったスタッフの方々には音楽へ戻るための機会を頂き本当に本当に感謝をしています。

そして、楽曲制作復帰、曲アレンジなど全面的にサポートして頂いた penoさんにも改めて心からの感謝を。


【再び始まってしまった音楽】

こうして、再びはじまってしまいました。

僕らにはまだ何もないので、まずは僕らが何者なのか、たくさんの人に知ってもらえるように自分たちの音楽で頑張っていこうと思います。

音を出すだけならblenderもunityもいりません。音を出してしまえば後はなんとかなります。

心配しなくても、はじまってしまえば次はいつライブができるんだろう…と考えるようになります。

先輩たちも優しくてめちゃくちゃいい方ばかりです!

僕は山田の兄貴とかAMOKAのみなさんとか、せっかくお会いしても緊張してほとんど一言も喋れずに終わります…。もし、皆さんと諸先輩方が仲良くしている姿を僕が指を咥えてみていたら、優しく仲間にいれて下さい。

(ぴぼさんとか絶対話しかけられないです)

最後までお付き合い頂きありがとうございました。VRで一緒に演奏できることを願っています!

既に活動されている方々、VR内でお会いした際には是非とも対戦(対バン)よろしくお願いします♪

もし、NamelessEchoが気になった方は応援して頂けると嬉しいです!

響け!僕らの歌!響け!どこまでも!

それでは、ステージでお会いしましょう!